花粉症治療

当院では、私独自のアイデアに基づいて開発調整したDNAとペクチンからなる溶液を花粉症の治療と減感作に用いています。この製剤は点眼や点鼻の直後から、見る見るうちに、目の痒みや、鼻詰まりといったアレルギー症状を患者から取り除いて行きます。直視下でも、簡単に眼球結膜発赤の消滅、鼻から喉への通気が確認できます。患者さんは、初回投与されるまでは半信半疑という感じなのですが、すべての花粉症の方が急速な症状の改善にびっくりされます。

このDNA-ペクチン溶液の作用の仕組みは、単純には花粉アレルゲンにペクチンが取り付いて囲い込み、DNAの強大な陰イオンが凝集効果をもたらして全体をからめとってしまうことにあります。したがって、花粉は粘膜上から引き離されることになって反応できなくなってしまうのです。

これは、私自身がスギ、ヒノキ、カモガヤに対する重度の花粉症であったからこそ、実現できた治療法でもあります。なぜなら、アレルギーのないヒトには全く持ってなにがなんやらなんの作用も持たらさないからです。実験も私自身の好塩基球を使用すれば良いだけでした。数多くのウロン酸類を調べ尽くしましたし、多くのカチオン残基の性質を比較しましたが、花粉の連結とか凝集に対する効果で、DNA-ペクチンの複合構成体には、遠く及びません。この点眼や点鼻は生体内には全く吸収されませんし、天然産物(鮭の白子と柑橘類の皮)の抽出物なので無害です。

加えて言えば、使用2-3週間後には花粉に対する症状自体も軽減してくるのです。私は、花粉粒子の極一部しか粘膜に接触できなくなったことでブロッキング抗体のほうが高まってくるのだろうと推測しています。

花粉症でお困りの方、また目と鼻がぐじゅぐじゅでとても可哀想な小さいお子様はご相談ください。

参考までに名古屋地域での今年の花粉症の特徴は2月中旬から何かを感じる、3月初めの週末から明らかな目の痒みと鼻水鼻づまりの出現、寒かったり、風が強かったりで断片化したものも多いため、多少の雨であっても症状がでてしまうという所と推察します。要は花粉がそれほど多くはなくとも結構大変ですね。


2012.3.21

花粉症2012 その2